自律四足歩行ロボット:SpotⓇ正規リセラーとして作業現場で活用するソリューションを提供

危険な環境に人が立ち入るリスク回避を実現。原子力分野に限らず他の産業分野においてもSpotⓇを活用し、遠隔操作あるいは独自技術をもちいた自律走行により繰り返し作業の時間を短縮、通常業務にかかる負担も削減。

 概要

英国Createc社は、2021年よりロボット開発で世界をリードするBoston Dynamics社による犬型ロボット(Spot ®)などのリセラーとして始動しました。2社間の強力な協力関係により、Createc社の最先端性センサー技術とSpot®との統合が進められております。Createc社のセンサーをモバイルロボットに最適化し、遠隔操作による調査、高度なデータ収集を可能とする新たなソリューション開発を目指しています。

 Spot®とは

Spot®は「犬」を模して造られており、階段の昇降や、ある程度低い障壁を超えることが可能であり、人間に近い行動範囲を有します。操作方法は次の2方法が提供されます。ひとつは、ゲームで使われるようなコントローラーを用いた遠隔操作。もうひとつは、事前に作成したルートを基に自律運転。いずれかの方法を選択することが可能です。

 アプローチ

近年、人間の活動が制限されるような危険性の高い環境においてロボットの導入が一般的となりつつあります。その理由は様々です。人間より長時間労働が可能。作業者の安全確保、等。また、定期的な繰り返し作業により、取得されたデータの誤差低減も可能とします。

特に原子力業界においては、環境評価作業において放射線の危険にさらされる事が多く、作業量や危険性を低減するためにも遠隔操作可能なロボットシステムが導入されつつあります。Createc社ではこれまで運用試験のみ行ってきましたが、非アクティブ環境でのSpot®の実証試験、設備の調査が英国セラフィールド社で行われ、非常に高い評価を得ることができました。

一般建設業界、一般エネルギー業界等、非原子力施設においても、現地調査や定期検査等へのSpot®の活用が期待されています。

 今後の展開

現場作業者によるロボットのより容易な導入を目指すため、更なるソフトウェアの統合、容易な操作を可能とするためのヒューマンマシンインターフェース(HMI)の開発を続けております。

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